Live Blu-ray & DVD『Sang Live at Zepp DiverCity Tokyo』発売記念 KAMIJO・10,000字スペシャル・ロングインタビュー #1

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2018年7月15日にZepp DiverCity Tokyoで行われた“KAMIJO Live Tour 2018 -Sang- Final”がLive Blu-ray & DVDとして2018年12月19日に発売される。壮大なストーリーを持つアルバム『Sang』が、20本にも及ぶ全国ツアーを経てビジュアライズされた感動の一夜を完全収録した本作。そのリリースを記念してKAMIJO本人に同日のライヴを振り返りながら、見どころを語ってもらった。ステージ上や映像からだけではわからない“裏”の部分もじっくり語った1万字インタビューを読んで、ぜひ作品の発売を心待ちにして欲しい。

 

――7月15日にZepp DiverCity Tokyoで開催した“KAMIJO Japan Tour 2018 -Sang- Final”の模様を今回映像作品化してリリースされるわけですが、今振り返ってみるとどんなライヴだったと思いますか?

KAMIJO:ライヴありきでアルバム(『Sang』)を作ったので、ファンの皆さんや声優の皆さん、そしてゲストの初音ミクちゃんも一緒になって、ライヴとしての『Sang』を1つの形にできたかなとは思っています。

――ある種の達成感もあったんでしょうか?

KAMIJO:もちろん自分の中で、すごく大きな満足感と達成感はありました。それと同時に次なる展望も出てきてはいますが、『Sang』というアルバムを初めて発表したタイミングで思い描いていたものはしっかり形にできましたね。今こうして振り返った時に、あの瞬間だけでも達成感や満足感を感じられたことは嬉しいなと思います。

――それではここからは実際のセットリストに従って、当日のライヴを一緒に振り返って頂ければと思います。

KAMIJO:まず冒頭はマリー・アントワネットによる、“あらすじ”(のような語り)から始めました。ここでは第三者視点の“ストーリーテラー”的な役割をマリー・アントワネットに演じてもらうことで、ルイ17世への“願い”を込めた物語が始まるという流れを演出できたかなと思っています。額縁の中に映り込んだマリー・アントワネットが喋るんですが、映像ではなく実際の肖像画を使っていて。それもすごく作品の世界観とマッチしていましたね。

――1曲目は「Theme of Sang」から始まり、「Nosferatu」へとアルバムの曲順通りの流れで進みますよね。「Nosferatu」のサビをオーディエンスと一緒に歌うシーンが壮観でした。

KAMIJO:「Nosferatu」は、サビの歌詞自体がルイ17世とサンジェルマン伯爵の(2人を指す)“私たち“という複数形になっていて。コーラスで参加して頂いているBe Choirさんも含めて、“合唱”を前提とした楽曲なんです。“人の歌が集まる”というのは本当にすごいことだと思うので、ファンの皆さんの声をもっと聞きたいですし、これからも合唱はどんどん取り入れていきたいですね。

――次の「Emigre」の冒頭にはナレーションが入りますが、これはどういう意図で?

KAMIJO:これがストーリーへの入り口になっているんですけど、そのバックでかかっているメロディーが実は『Symphony of The Vampire』(ミニアルバム/2014年)のテーマ・メロディなんですよ。そういったところにもファンの皆さんが気付いてくれていたら嬉しいなと思いますね。

――この後、急に報道番組のような映像が流れて、その中でデーブ・スペクターさんが登場したのは驚きました。

KAMIJO:デーブさんにコメンテーターとして出演して頂いたのは、リアリティを求めていった結果なんですよ。皆さんが実際にいるこの世界と、(映像の中の)どちらが現実なのかわからなくなるような感覚を作り出したいと思っていたんです。

――だから、実際にコメンテーターとして活躍されているデーブ・スペクターさんに出演を依頼したんですね。

KAMIJO:オファーさせて頂いた時に、デーブさんには“エミグレ制度”というものについても説明させて頂いて。それについても“面白いな“と言って出演を快諾して下さったので、本当にありがたかったですね。

――報道番組のような映像をライヴに差し込んだ狙いは何だったんでしょうか?

KAMIJO:僕がなぜ“媒体”というものをライヴに組み込んだのかというと、それは自分自身が(作った)物語を伝えるにあたって、どうしたら説明くさくなく伝えられるかということを考えたからなんです。そこで物語の内容をニュースにして伝えれば誰にでもわかるんじゃないかと思って、ああいう形を取りました。

――誰か1人の目線だけではなく、色んな角度からのセリフやナレーションが入ることで、よりリアリティも出るのかなと。

KAMIJO:逆に色んな角度から行かないと、辻褄が合わなくなるというか。1人の視点だけにすると、リアリティを追求するためにはどこかで嘘をつかなくてはいけなくなってしまうんです。でも嘘をつく必要なく、皆さんの想像にお任せしながら、リアルなものとして(物語の世界観に)入っていけるような作りを心がけました。

――デーブさんの“本当にヴァンパイアがいたら…ですけどね”というセリフも、本当に言いそうな言葉というか(笑)。それに対してKAMIJOさんが“おまえら、ヴァンパイアはいるよな!?”と煽るように問いかけてから「Vampire Rock Star」に入る流れで、一気にテンションが上がりました。

KAMIJO:「Vampire Rock Star」はライブの後半でもいつもやっているんですが、この日は“1回目の演奏からいかに弾けられるか”というところを重視していたんです。デーブさんが非常に良い仕事をして下さいました(笑)。その次の「Bastille」でも良いシーンがあって。映像の中にも映っているんですけど、Meku(G.)くんが結構歌っているんですよ。まるでステージ上で革命を起こしているかのような強気なメンバーの姿も見られるところでも、良い映像だなと思いますね。

#2へ続く

Interview:IMAI(JUNGLE LIFE編集部)

 

KAMIJO/Live Blu-ray & DVD『Sang Live at Zepp DiverCity Tokyo』セルフライナーノーツがJUNGLE LIFE Webに掲載中